潜在ニーズを見極めるペルソナの正しい作り方

今回は、ペルソナについて紹介をします。これから新商品やサービスを広めていくにあたり、下記のようなお悩みはないでしょうか?

「どんなユーザーに商品・サービスの需要があるか把握したい」

「ユーザーの需要とズレが少ないマーケティング戦略が知りたい」

「ユーザー目線で商品・サービスを提案できる方法を知りたい」

このような時に役立つのがペルソナの設定です。

今の時代、ただ闇雲に広告の出稿やPRをしても成果には繋がりません。成果を出すためには、ユーザーのニーズをしっかり理解する必要があります。

ただ、このニーズというのはユーザー自身でも理解していないことが多く、これを把握することは非常に困難と言われています。そして、このユーザーの潜在ニーズを把握するためのヒントがペルソナの設定です。

質の高いペルソナの設定が出来れば、あなたのビジネスに必ず役に立ちますので、ぜひ参考にしてください。

ペルソナってなに?

ペルソナとは、架空の人物モデルという意味です。

マーケティングでは、ペルソナを作ることにより、ユーザーのイメージが湧きやすくなるため、ペルソナの設定はとても重要です。

よく、ターゲットとペルソナは混同されますが、ターゲットは、「20代・男性・会社員」のように幅を持たせたものですが、ペルソナは「24歳・山田太郎・WEB企画会社勤務・年収400万・趣味は土日にフットサル・SNSはInstagramを毎日使っている」というようなターゲットよりも、さらに深く仮の人物を作り上げることをペルソナといいます。

ペルソナを作るメリット

マーケティング戦略ではなぜペルソナを設定しなくてはいけないのでしょうか?

ペルソナのメリットや重要性について紹介します。

ユーザーの需要とのズレを防げる

ペルソナの設定は、様々な情報をもとに具体的なユーザー像を作り上げます。

そのユーザーが求めているものは何か?を考えて商品の開発提案をしていくので、ユーザーの需要との大きなズレを防ぐことができます。

ユーザー目線で提案ができる

ペルソナを設定することによってユーザー目線での提案が可能になります。仮想の人物を作り上げる事によって、そのユーザーの気持ちを認識できるからです。

例えば、商品のPRでSNSに広告などを出稿する際などにもペルソナは有効です。商品の特徴をただ記載した広告だとコンバージョンは見込めませんが、「設定したペルソナの悩みはなんだろう?」「この人にはどんなキャッチコピーであれば共感してもらえるか?」と考えながら広告を出稿すれば、ユーザーに寄り添った提案ができ、ペルソナに近いユーザーから共感を得ることができます。

効率の良いプロジェクト進行が可能になる

ペルソナを設定する事によって効率よく、プロジェクトを進行出来るようになります。

ペルソナが決まればチーム内でターゲットとする目標が統一され、戦略などにも無駄な工程が少なくなり、ターゲットが明確に決まっているのでPRの費用も抑えることができます。

ペルソナを設定するとすべての工程が簡略化されスピーディーにプロジェクトを進行できるようになります。

ペルソナの作り方

続いては実際にペルソナの作り方について紹介をします。ペルソナは、適当に人物像を作りあげるだけでは、全く意味がありません。きちんとした手順がありますので参考にしてください。

ペルソナの情報を集める(デプス調査を行う)

ペルソナの情報を集める(デプス調査を行う)

まずペルソナを作る前に、情報を収集する必要があります。

この際に行うのは、デプス調査です。デプス調査を行わないとペルソナに全く精度がでないので必ず行ってください。

デプス調査とは、ユーザーにインタビューをして、個人の奥深くに求められている考え・感情などを聞き出す調査です。

ユーザーが現在使っているWEBサービスや商品を「なぜその商品を使っているのか?」「なぜ他の商品を使わないのか?」などを明確に説明できるユーザーは1割にも満たないと言われています。デプス調査では、そういったユーザーの潜在ニーズを引き出してあげるために行います。そうすることでよりリアルなペルソナが作れるようになるということです。

デプス調査のポイント

デプス調査を行う際のポイントは下記の通りです。

  • 被験者は最低10名
  • 内容は音声や映像や書き取りなどで残す
  • 調査時間は2時間程度
  • テーマに沿った質問内容を用意する

デプス調査では、テーマに沿った質問内容をいくつか用意し、その質問をどんどん掘り下げていきます。「理由を聞く」→「なぜそう思うのか?」→「それによって何を期待するのか?」などを聞いていき、ユーザーの潜在ニーズを引き出していきます。

集めた情報を整理する

続いて集めた情報を箇条書きなどにして、整理しペルソナの、骨組みを作っていきます。

調査をしたユーザーには、様々な共通点があるはずです。それを抽出してきます。

ストーリーをつけ一人の仮想人物に作り上げる

骨組みが出来上がったら、1人の人物像にしていきます。

  • 名前
  • 年齢
  • 性別
  • 職業
  • 収入
  • 学歴
  • 住まい
  • 趣味
  • 習慣
  • よく出かける場所
  • 使用しているSNS
  • 使っている端末
  • 最近の悩み
  • 情報ニーズ

上記のような項目に肉付けをしていき、一人の人物を作り上げます。理想の人物像にならないように調査などで得た情報をもとに、ストーリーなどもつけていき、よりリアルな人物像を作っていくのがポイントです。

ペルソナの検証

作成したペルソナの検証を行いましょう。作成したペルソナの精度が低ければ効果はありません。社内で実際にユーザーと直接かかわる人間に確認をしてもらうか、アンケートを取りましょう。実際にリアリティのある人物像になっていれば、ペルソナは完成です。

ペルソナを作成する際の注意点

ペルソナを作成する際の注意点について説明します。

定期的にペルソナの見直しが必要

ペルソナは作成しても終わりではありません。定期的なペルソナの見直しが必要になってきます。時代の流れとともにユーザーの意識やニーズは変化していくためです。

定期的にペルソナの見直しや作成をするたびにペルソナの精度もどんどん上がっていき良い結果にも繋がりやすいので、ペルソナの見直しは定期的に行いましょう。

ペルソナは理想の人物像ではない事を理解する

ペルソナは自社の商品に興味がある、興味を持ちそうというユーザーのイメージ像です。

自社の商品ありき、先入観をもってペルソナを作ってしまうと、リアルな人物像ではなく、理想の人物像になってしまい、実際のユーザーとのギャップが生まれてしまう可能性がありますので、先入観は捨て、あくまで集めた情報をもとにペルソナを作成し、理想の人物像にならないように注意しましょう。

【まとめ】潜在ニーズを見極めるペルソナの正しい作り方

ペルソナについて紹介させて頂きました。

マーケティング戦略には、ペルソナの設定は欠かせません。しかしペルソナの作成には、さまざまな注意点があります。ただ闇雲に人物像をつくるのでなく、きちんとした調査と手順でペルソナの作成を行い、理想の人物像ではなく、本当に存在しているようなリアルな人物像の作成を心掛けることが重要です。

潜在ニーズを見極めるペルソナの正しい作り方
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