ブルーオーシャン戦略は実はリスクだらけ!?ビジネスで失敗しないための方法とは

本記事では、ブルーオーシャン戦略について紹介をしています。

マーケティング担当者や起業を考えている方で下記のようなお悩みはないでしょうか?

「まだ誰も手を付けていない市場でビジネスを始めたい」

「競合がいない市場はどうやって見つけたらよいのか?」

「競合がいない市場にはどのような戦略が必要か?」

こんな時に役に立つのがブルーオーシャン戦略です。

ただ、ブルーオーシャン戦略は新しい事業を始めるということなので、リスクもあります。戦略についてしっかり理解をしていないと、取り返しのつかないことになりかねません。

本記事では、ブルーオーシャン戦略の基本やフレームワークの紹介をしていますので、是非自社のビジネスの役に立てて下さい。

ブルーオーシャン戦略とは

ブルーオーシャンとは、のどかな青い海を表現としており、競合他社がいない未開拓の市場という意味です。ユーザーの需要があるのは確かだが、まだ誰も供給をしていないという状態です。

競合がいなので利益を期待できる市場ともいえます。このようにまだ、誰も手を付けていない市場に挑戦することをブルーオーシャン戦略といいます。

ブルーオーシャン戦略のメリット

ブルーオーシャン戦略最大のメリットは、多くの利益が取れるということです。

まだ競合がいないということは、価格相場も決まっていません。販売価格を自社で設定することもできるので、高価格で販売をすれば、多くの利益を得ることが可能になります。

ブルーオーシャン戦略のデメリット

まだ、競合がいない良いアイディアを見つけたとしても、マーケティングのスキルがないと市場を開拓することはもちろんできません。

ブルーオーシャン戦略で戦うということは、非常に高度なマーケティングスキルが必要になります。また、仮にブルーオーシャンを見つけて成功したとしても、すぐに別の企業が参入してくる可能性があるのもブルーオーシャンのデメリットです。別の企業が参入してきたときに、どう戦うかも視野に入れておかなければいけません。

ブルーオーシャン戦略はフレームワークを使う

ブルーオーシャン戦略は、戦力キャンパスというフレームワークを使い戦略を立てていきます。それでは、実際に美容室やサロンを経営するという例で戦略をたててみましょう。

自社の事業の要因を注力し整理する

まずは、自社に事業の要因を出来るだけ書き出し整理をしていきます。美容室やサロンであれば、下記のような要因が出てくるかと思います。

  • 接客
  • マッサージなどのサービス
  • パーマやカラーなどのオプション
  • 待ち時間
  • 作業時間
  • 価格

競合他社が何を売りにしているか可視化する

競合他社が何を売りにしているか可視化する

先ほど書き出した要因をもとに、競合他社が何を売りにしているのかを可視化していきます。一般的なサロンであれば、接客やサービスなどを売りにしていることが多いというのが図を見ると分かります。

自社の事業を4つのアクションに当てはめる

次に自社の事業を4つのアクションに当てはめて可視化していきます。

取り除く

この業界で当たり前となっているものから取り除けるものがないかを考えます。

増やす

業界の標準より、増やせるものがないかを考えます。

減らす

業界の標準より、減らせるものがないかを考えます。

付け加える

業界でこれまで提供されていない新しいものを付け加えられないかを考えます。

フレームワークに当てはめてみる

QBハウス ブルーオーシャン戦略

今回でいえば、通常のサロンに多いサービスやオプションを排除し、作業時間や待ち時間を減らし、その分、価格を競合他社よりも減らすというアクションに当てはめています。

このような形で、ブルーオーシャンを見つけたのが1,000円カットなどで有名なになります。

ブルーオーシャンを見つける6つのポイント

紹介したフレームワーク以外にも、ブルーオーシャンを見つける6つのポイントがあります。

代替えからヒントを探す

自社に商品・サービスの代替えからヒントを探すという方法です。

もし、あなたかがイタリアンレストランを経営しているのであれば、なぜユーザーは、うちの店ではなくて近くのファーストフードやファミレスにいくのか?ということを考えます。狭い業界で考えるのではなくて、飲食業界全体で考えるということです。

同じ業界からヒントを探す

全く同じ業界からヒントを探すという方法です。

先ほどのイタリアンレストランであれば、競合のイタリアンレストランからヒントを得るということです。価格なのか、サービスなのか、お店の雰囲気など何が決め手になっているのかを考えます。

顧客のグループからヒントを探す

商品を購入したユーザーだけではなく、その周りのユーザーに目を向けてそこからヒントを得るということです。

例えば、介護用品などの場合、実際に商品を購入するのは利用する高齢者ではなく、家族であることが多いです。実際に商品を利用するユーザーと購入者が異なる場合は、そちらにも目を向けて商品開発をしていく必要があります。

補完する商品・サービスからヒントを得る

自社が扱っているビジネスを補完する商品からヒントを得るということです。

例えば、現在当たり前に見られているYouTubeを利用しようと思ったら、デバイスも、通信環境も必要なのでプロバイダと契約をしないといけません。補完する商品・サービスからユーザーが何を求めているかを考えます。

発想の転換

発想の展開からブルーオーシャンを見つけるということです。

先ほど紹介したQBハウスがまさしくそうです。いままでのサロンはサービスなどが重視されていましたが、コスト面に注力をするといった形でブルーオーシャンを見つけました。

未来を予測する

最後は、未来を予測してブルーオーシャンのヒントを得るということです。

時代の流れによって大きく市場も変化をしていきます。常にアンテナを張り、今後どのような未来がくるか予測をすることによってブルーオーシャンのヒントが見つかる可能性があります。

ブルーオーシャン戦略の注意点

最後に、ブルーオーシャン戦略の注意点について紹介します。

ブルーオーシャン戦略はニッチ戦略ではない

ブルーオーシャン戦略はよくニッチ戦略と勘違いをされます。この違いについて理解をしておきましょう。ニッチ市場とは、簡単にいうと隙間市場と言われています。

  • ブルーオーシャン=世間から認知されていない市場
  • ニッチ市場は=世間から認知されている市場

と大きな違いがあります。

ニッチ市場は誰もやりたがらない市場

ニッチ市場は、市場と市場の隙間に生まれたわずかの市場である点や、大きな視点を持って業界の動きを把握していないといけない点、費用対効果が悪いという点があります。

せっかく見つけた市場がブルーオーシャンではなくて、ニッチ市場だったとならない様に調査は慎重に行いましょう。

ブルーオーシャンはマイナスから始まる

ブルーオーシャン戦略は、マイナスから始まり、時間が掛かるということを理解しておきましょう。ユーザーがまだ自分自身で気づいていないニーズなので認知されるまでにも、かなりの時間がかかります。

普及率には、キャズムという考え方があり、まったく新しい商品やサービスが開発されて、初めにチャレンジするユーザーは約16%と言われています。

ブルーオーシャンを発見した際もこの16%が最初の壁になるので、時間を掛けて様々な戦略を練る必要があります。

【まとめ】ブルーオーシャン戦略は実はリスクだらけ!?ビジネスで失敗しないための方法とは

ブルーオーシャン戦略について紹介しました。

ブルーオーシャンは大幅に利益が取れる夢のような市場ですが、見つけるのが難しい点や見つけた後も認知されるまで時間も掛かります。ただ、競合にもまれて苦しんでいるという方も、自社の事業を見直すことで、新しい市場の開拓ができる可能性もあるので、資金や人的リソースに余裕があれば、一度チャレンジしてみる価値はあると思います。

ブルーオーシャン戦略は実はリスクだらけ!?ビジネスで失敗しないための方法とは
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